ちょうど半年が過ぎたころだ。突然、頭のなかに奇抜でカラフルなイメージが舞い降りてきた。なんだこれはと思った。イマジネーションは止まらなかった。
この作品を人さまに差し出してよいものだろうかという ためらいは、初稿を書き上げたときからありました。 智(とも) (「あとがき」より)
部屋のすみにいる生き物に、抑揚のない口調で夫が話しかける。きみは、あたまの煙突から、いったい何を出しているんだい。よかったら、教えてくれるかい。
小説家志望の夫、それを支える妻。寄り添う二人の家に、箱のような生き物「世間さま」が住みつく。 「世間」という怪異に窒息させられていく夫婦の破滅と解放を描く、美しくも哀切な純文学ホラー。
小説家志望の夫、それを支える妻。貧しくも寄り添う二人の家に、いつしか平べったい箱のような生き物「世間さま」が住みつく。大人しく無害に見える「世間さま」だったが、頭の煙突から吐き出すピンク色の煙は、じわじわと二人の心身を蝕んでいく。 社会的孤…
Blue あなたとわたしの本 276 連休中の自然公園。 カップルや家族連れで賑(にぎ)やかだ。 ぽつんと独(ひと)りで坐ってるのは僕一人。 でもぜんぜんさみしくないんだ。 むしろ、ホッとするんだよ。 どのチームにも属してないってことにね。 世界、って…
今回の記事では、拙著「カフェ・マジックアワー」の書評をシェアしたいと思います。詩人であり、小説も書かれる 佐間 啓介氏 のレビューです。ただ、佐間氏のレビューをこれから読まれるあなたに、ことわっておかなければならないこともあります。
日々に疲れを感じているあなたへ、今日は語ってみたいことがあります。 自然の中で直覚した、成功の新たな定義 について。 私たちが、「私だ」と 信じて疑わない 思考 や 感情 について。 そしてその先にある、春のピクニックのような自由 について。 僕をラ…
ひとり山道を行く青年の前に、白い塔のようなカフェが建っている。こんな店あっただろうか。心惹かれるものを感じた青年は、誘い込まれるように足を踏み入れる──。幻想とノスタルジア。 智(とも) 最新〝詩〟小説(後編・完結)
ひとり山道を行く青年の前に、白い塔のようなカフェが建っている。こんな店あっただろうか。心惹かれるものを感じた青年は、誘い込まれるように足を踏み入れる──。幻想とノスタルジア。 智(とも)、最新〝詩〟小説(前編)
映画「PERFECT DAYS」は、外的な達成や物質的な所有だけではなく、他者との関係性と魂の純度に真の豊かさ、〝成功〟を見い出すという、強烈なカウンターメッセージを含んでいた可能性があります。 (本文より抜粋)
今年になってからもあちこちを訪ね歩きました。「人間にとっての成功とは何なのでしょうか」と問いながら。 ある僧侶は言われました。「最澄の『忘己利他(もうこりた)』の生き方ができれば、それは人間としての〝成功〟と言えるでしょうな」 「『忘己利他…
では、 本当の意味で、 人間にとっての〝成功〟とは何なのでしょうか。そういったものが果たしてあるのでしょうか。もっと、時空をつらぬいたような、根元的な〝成功〟が。 (本文より抜粋)
──ですが、ある意味 すべての1日が、「PERFECT DAYS」なのではないでしょうか。それでいいのではないか。いや、完璧なのではないか。 眼前に届けられた出来事の意味と意図を、我々が見通せないだけで。 (本文より抜粋)
書いていたその時間、あなたとわたしは小説家以外の何者だったというのか。それだけで暮らしが立っていようが、いなかろうが、その瞬間・瞬間、わたしたちは小説家だったのだ。 (本文より抜粋)
