消防の図画 四十歳になる女性から聞いた話です。 数年前、彼女がショッピング・モールに買い物に行ったとき、「消防の図画」の表彰式が行われていました。あぁ、わたしも小学生のころ表彰されたな、とふいに彼女は思い出した、それで帰郷したおりに母親に尋…
Blue あなたとわたしの本 192 エッセイ Blue 9「魅力的な文章とは? 『Blue〜』的考察」を加筆修正したものです。 ほとんどの人にとって、文章を読むのはつらいことだと僕は思うんです。 結論から言うと、魅力的な文章とは読むのに苦労しなくてもいい文…
エッセイ Blue 20 ── まぁ、タイトル通りなんですけどね。 掛け布団を、放り投げたことじゃないですよ。掛け布団に、ですよ。 掛け布団の上を歩いていて、その掛け布団に放り投げられたことってないですか? 僕は 年、2、3回あるんですよ。 厳密に言えば…
Blue あなたとわたしの本 191 すでに出来上がったブランドネームにさ、 擦り寄って、 利用すれば、 そこそこはうまくいくんだよ、 たいていのことは。 さして好きでなくとも、 大してスゴいと思ってなくても、 それがブランドで ありさえすれば── 。 世の…
エッセイ Blue 19 あれは僕が小学校3年生の冬のことです。 学校が終わって、友達の Bくんと帰路についていました。ふだんは5、6人で帰るのが常だったんですけど、あの日はどうしてだか二人だけでした。 会話がふと途切れたときに、Bくんが、こう始めた…
Blue あなたとわたしの本 190 僕なんかにでもさ、 「ありがとうございます」って 言ってくれる人がいるんだよ。 そんなときは ── いつも思うよ。 あぁ、この人の勝ちだな、って。 僕はちゃんと言えてるのかな、って 自問してしまう。 ありがとうございま…
エッセイ Blue 18 名文、悪文、美文、いろいろあるとは思うのですが、読み手を引き込むことができなければ、そこで終わりです。引き込み、最後まで読んでもらわなければなりません。 文章を読むのはほとんどの人にとって、しんどいことだと僕は思うんです…
Blue あなたとわたしの本 189 * 主人公は女性です わたしの前を横切ったのは どこかで見かけた猫だった 道がゆがみ 柱まわる 目線の位置が なにか違う 人の膝下が 行き交う うつむくと 毛むくじゃらの 脚と爪 どういうことよ? わたし自身が 猫になって …
Blue あなたとわたしの本 188 休みたい、って思うときはさ、 心とからだ が充電したい、って言ってるんだから、 それに従えばいいんだよ。 「なにくそ」なんて がんばるのはさ、 根性でもなんでもないですから。 損得勘定 計算して、 自分を追い詰めてる…
Blue あなたとわたしの本 187 ある日 アヒルのマーサ こころの中を 泳いでたよ さびしい涙 浮かべて さまよいながら ゆらゆら 遠くを見上げ ふわふわ ゆらふわゆら ふわふわ マーサは 恋をしたみたい こころの奥が 熱いもの 南の島の ペリカンの カミパに…
エッセイ Blue 17 永かった冬も、ようやく終わりに近づいてきたようですね。まだまだ油断はなりませんが。 僕は── 皆さんもご存知だとは思いますけど── 聞きしにまさる寒がりじゃないですか? (知らんがな) 知らん方はこちらを読んでね (^o^)/ でもこの…
Blue あなたとわたしの本 186 the cloudy night the silent night sounds glints the light you′ll see this, right? 闇のなか ぼくは聞こえた 庭から変な音 ママとパパ 窓辺へいそぐ 妹は はしゃぐ 青が はねて 黄色が とぶ のびる 緑 ギルギルギル ぐ…
Blue あなたとわたしの本 185 どうしてこれだけがんばってるのにわかってくれないんだ、 ねぎらってくれないんだ、 これだけ技術も磨いたのに気づいてくれないんだ、 認めてくれないんだ、 励ましてくれないんだ、 こんなふうな悩みを持ったことはありま…
Blue あなたとわたしの本 184 なんでもそうだけどさ、 続けることがいちばん むずかしいんだよなぁ。 繊細で、 感受性が豊かで、 そして 〝そのこと〟に関しても 才能のある人ほど、 続けることが むずかしい、ってところもあるんだよ。 なんていうか── …
エッセイ Blue 16 ファーストフード店、そんなに行くわけじゃないですけど、たまには行くんです。 僕は── ご存知だとは思いますけど── すみっこの席が好きじゃないですか? (知らんがな) すみっこが空いてたら パッ、と座っちゃうんですよ。それはそれは…