大いなる何かが、

Blue あなたとわたしの本 224

 

 

人が生きていられる時間というのは、

ほんとうに束の間なんでしょうね。

あなたは何をするんだろう。

わたしは何ができるだろう。

 

遠い山なみが、

過ぎ去った時間となって

曇り空の底で沈黙してる。

 

僕はいま、大きな池を見渡せる

あずまやにいます。

バッハのカンタータ第106番を

イヤフォンで聴きながら、

とりとめもなく

文章を綴ってる。

そのノートが黄色く

明るく照らされてきたので、

顔をあげて空を見たら、

雲が割れ、

太陽が覗いていました。

 

池の水面も、

光でできた無数の小魚が跳ね回っているみたいに

輝きだします。

屋根のあるボートに乗った家族連れが、

はぜ返る光の中に入っていき、

シルエットとなった。

 

ノートの上には

僕の親指の影が、

くっきりと、

映ってる。

 

その手を動かし、

チョコレートをひとかけらつまむ。

缶コーヒーを飲む。

 

人が生きていられる時間というのは

ほんとうに束の間なんでしょうね。

水ぎわの若葉の匂いが微風に乗り、

鼻先を過ぎてった。

薄紫色の花々にも陽光が透け、

明度が上がり、

無言の励ましに映る。

シャツを肘までまくった腕に、

陽射しの暖かさを、

感じる。

 

まだ生きている。

生かされている。

何かが

している。

わたしをまだ。

あなたをまだ。

 

大いなる何かが、

あなたとわたしを

まだしたいと、

経験し、共に感じたいのだと、


望み願っているんだ。

 

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