エッセイ Blue 6 家から1分も歩かないところに飲み物の自動販売機があり、よく買いに行く。四月に入ったばかりのころだ。その日も温かい缶コーヒーを買いに行き、商品と対面すると、すべての飲み物が青地に白文字で「つめた〜い」となっていた。 「 なんで…
Blue あなたとわたしの本 153 ぶわっ、と突き上げて虚空へ消えていきそうになるこの感情を 引っ掴んで言葉に代えて紙の上に叩き付けて永久にとどめ残す
Blue あなたとわたしの本 152 「この世界はほとんどが噓でできているんだ」 あなたが叫んだ夜、僕は眠れなかったよ。 なぜならそれは真実だから。でも、 あなたはこの言葉も はさんだんだ。 〝ほとんどが〟って言葉を── 。 〝ほとんどが〟って言葉を、 無…
エッセイ Blue 5 眠るとき僕は耳栓をする。 ちょっとした物音でも起きてしまうからだ。 光にも敏感なのでアイマスクをし、その上からロングサイズの手ぬぐいで目と耳をぐるぐる巻きにする。口元も隠れているほうが安心するのでマスクをし、工事現場などの騒…
エッセイ Blue 4 「シン・ゴジラ」、噂通り面白かったのでレビューを書いたのですが、それは破棄し、いまこの原稿を書いています。 僕が言いたいのは〝こっちの方〟だなと気づいたからです。一言で言えば、こういうことです。 映画であれ小説であれ、作品と…
Blue あなたとわたしの本 151 「緩急自在」っていう 言葉があるけど、 これって意外と ムズカシイんだよなぁ。 僕もそうなんだけど、 あなたも多分、 「全身全霊」のほうが 得意なんじゃないのかなぁ? でもね、 常にそれをやってると、 あるところで ポ…
エッセイ Blue 3 その外国人の男性はといえば、年のころ30前後、ハンサムな顔立ちで、無精髭を生やしていた。髪は肩まであった。巨大なバックパックがテーブルの上に置かれている。色の落ちたジーンズにサイケデリックなシャツという── まぁ、70年代前…
エッセイ Blue 3 御所の北休憩所に以前よく行った。 体育館くらいの大きさがあるその広さがよかった。中央には雰囲気のある暖炉があり、その周りに6人掛けの木製のテーブルセットが25、も配置されている。 休憩所だから気兼ねすることもなく、いつまでだ…
エッセイ Blue 2 北大路ビブレの大垣書店のレジ前に、くるくる回るタイプのラックがあるのだが、そこに猫のポップが貼ってある。初めて見たとき僕は度肝を抜かれた。 茶色のトラ猫が、二本足で思いっきり直立している。両腕も大きく広げている。 顔付きはと…
エッセイ Blue 1 ひとりで過ごすのが好きだ。 まったく苦にならない。それでもずっと家にいるとさすがに落ちつかなるときがある。そんなさいは喫茶店に行く。人を誘うことはまずない。ひとりで行く。 喫茶店が好きなのだ。 もちろん喫茶店ならなんでもいい…
「Blue あなたとわたしの本」をさらに良き状態にし、出版してくださる編集者様とのご縁を望んでいます。 出版社名、お名前、性別、年齢、略歴、電話番号、メールアドレス等をコメント欄にお書きいただき、送信してください(公開されることはありません)。 …
「やるってんだい!」と 言われてもねぇ 。 誰も「やめとけ」 言うたあらへんのですから 。 いつものように、いただいたスター、いろいろな要素、僕自身の偏愛── 、ベスト15 を選んでみました。投稿日の古い順から載せていきますね。 僕の文章も、ケイさん…
「Blue〜」って終わっちゃったの? ── はい、とりあえず。 「Blue〜」は書籍にするという目標があったので、〝書籍版〟の原稿が完結した、という感じです。 このブログで、またいろいろな告知や、作品発表もしていくと思います。 「Blue〜」の新作もあるかも…
Blue あなたとわたしの本 あとがき 〝あなた〟と やっと 出逢えた この喜びだけは、 言葉では表せません。 〝あなた〟がこの本を必要としてくださるあいだは、 何度だって お好きなページに戻ってきてください。 そしてこの本が もう必要でなくなったときは…
Blue あなたとわたしの本 150 心の底から、 あなたを愛しています。