Blue あなたとわたしの本 240
あなたがいちばん
慰めてほしいとき、
人って
言葉をかけてくれないでしょ?
こんなときくらい
何か言ってくれてもいいじゃないかと
さすがのあなたも、思う。
でもね、
優しさとか
思いやりって、
けっきょくは、
想像力なんです。
根本である
想像力が働かないと
人の傷みってリアルに
わからないの。
まずは、それがひとつ。
大半の人は、あなたほど、
想像力に恵まれていない、ってこと。
ふたつ目は、
あなたほど、人は、
気持ちを言語化できないんです。
よって当然、
言葉にして伝えることも、不得意。
そういうわけで──
あなたが慰めの言葉を
珍しく求めているときでも、
身近な人は、
的確な言葉を与えてくれないかもしれないけど──
大目に見てあげてください。
◯ 大半の人は、あなたほど想像力に恵まれていない。
◯ あなたほど人は、気持ちを言語化できない。
このふたつを意識にのぼらせるだけで、
何百分の一かは、
感情が静まるんじゃないかと思うよ。
何か言葉をかけてくれてもいいじゃないかと、
思える日はね。
それでもあなたはこれからも、
孤高、を生きることには変わりはない。
あなたがあなたであるその無慈悲なまでに
繊細すぎる感受性は、
必然・必要・ベストな
意味のある
特性なんだ。
それゆえ、
あなたの心の底まで染み入るような言葉を、
かけてもらえる日もきっと来るだろう。そう、
誰かから。
書物から。
さまざまな芸術から。
だから、
希望も
絶望もなく、
淡々と、
自分自身を生きればいい。
自分自身を生きよう。
意味に満ち溢れた、
残酷で、
美しい、そして
掛け替えのない、
あなたのその特性を。