もうひとつの Blue 1
気持ちが沈むときというのは誰にでもある。
できることならば明るく前向きに生きていきたいと僕は思う。あなたもそうではないだろうか。
気持ちが沈んだとき、上向ける方法について考えてみた。
悩んでいるときというのは悩みそのものに焦点を当てている。
人はつらいことと楽しいことを同時に考えることは出来ない。悩んでいるときというのは悩みごとだけを執拗に考えつづけている。そうすることがまるで義務ででもあるかのように。
あなたの人生で何か問題が起こったのであれば、解決策を考え、行動に移すべきだ。だが思考の焦点を変えれば、重苦しい気持ちからすぐに戻ってこられることも頭のすみに置いておかなければならない。それを忘れてしまうと悩んだままの重苦しい気分がつづいてしまうのだ。
同時にふたつのことを思考できないのであれば、焦点を当てるものに意識的になればいい。思考に振り回されるのではなく、こちらが思考を使うのだ。何かを考えればそれに見合った感情もついてくる。感情もまたコントロール可能なのだ。
〝思考〟が〝あなた〟ではない。そのふたつはイコールではない。
あなたが思考を使う側だ。あなたが思考の主人なのだ。
問題が現れたのなら、「よし、この問題の解決策を練ろう」と意識的に考える。「あぁ、どうしよう、あぁ、どうしよう」と無意識に思考しているのが悩んでいる状態だ。
心というのは馬鹿正直なもので、あなたがもし「どうしてこんなことになってしまったのだろう」という問いばかりを繰り返していれば、心もまた「こうだからじゃないか、ああだからじゃないか」という答えばかりを律儀に返してくる。
逆に「どうすれば解決できるのか」という問いを発すれば、心もまた「こうすればいいのではないか」という答えを返してくれる。いくつも返してくる。
あなたは思考よりも大きな存在だ。あなたが使う立場だ。その立ち位置を揺るがせてはならない。
◯ 何かに思考の焦点を当てるときは意識的でいる。
◯ 楽しいことにフォーカスすれば楽しい気分に戻る。
◯ 自分が思考・心を使う側。
とくに目新しい考えかたでもないが、気持ちが沈んでいるときに〝思い出せるか〟どうかがポイントだろう。
大切なことはこの人生を、あなたが喜びを感じて生きていくことだ。幸せを感じて生きていくことだ。
うまくいっていないところにばかり注目するのではなく、うまくいっているところに注目しよう。うまくいっているところはたくさんあるのだから。
九割うまくいっているのに、一割のうまくいっていないところにばかり焦点を合わせ、気持ちが沈みがちになるのが我々だろう。
もしあなたがこの文章を読めるほどに健康に問題がないのであれば、これほど幸せなことはない。
どんなことにもあなたは挑戦できる。失敗することなど恐れなくていい。そもそも失敗などというものはないのだから。
〝行動〟と〝その結果〟があるだけだ。そしてどんな結果であれ、あなたならそこから何かを学びとるだろう。そして成長する。より優しくもなるかもしれない。
失敗などない。成長があるだけだ。成長か、明らかな成功しかないのだ。
◯ 何かに思考の焦点を当てるときは意識的でいる。
◯ 楽しいことにフォーカスすれば楽しい気分に戻る。
◯ 自分が思考・心を使う側。
◯ 解決策を問おう。ポジティヴな問いを発すれば、心もまたポジティヴな答えを返してくる。
◯ 「成長」か「成功」しかないのだから、安心してやってみたいことに挑戦しよう。
この短い原稿があなたの気持ちを少しでも上向けることができたなら、とても嬉しく思います。