Blue あなたとわたしの本 134
現実を見ろ、
現実を見ろ、
って言う人がよくいるけど、
現実なんか見て面白いのかなぁ?
面白い人もいるんだろうけど──
僕はあんまり面白くないんだよなぁ。
人間が好きなことのほとんどってさ、
現実から逃避することなんじゃないの?
アレ も アレ も アレ だってそうじゃない。
それでいいと思うんだよねぇ。
ただ、僕はあんまり
薄汚い現実逃避って
好きじゃないんだ。
生理的に駄目なんだよね。
できることなら、
美しく現実逃避したい。
言葉にするとキレイすぎるけど──
ホント、そう思う。
あなたもあなたの好きなことで、
あなたらしく現実逃避すればいいと思うよ。
現実となじめないんだったら、
現実に合わせようとして
自分をいじめるんじゃなく、
あらゆる知恵を使ってでも、
逃げまくればいいんだよ。
そうやって
気持ちよく現実逃避して、
たのしく現実逃避して、
美しく現実逃避して、
遠くへ
逃げて逃げて
逃げてたつもりが、
気がつけば、
現実、と呼ばれるものと
なぜだかまたひょっこり結びついてた、ってことも
あるんだよ。
そうなったらどうなるんだ、って?
決まってるじゃない。
誰ひとりとして
あなたにもう何も言えない、ってことだよ。
だってあなたは
非現実、と現実、を
ひとつにしてしまった、
連続させてしまった、
これ以上ない成功者ってことなんだから。
これ以上ない幸福者ってことなんだから。