Blue あなたとわたしの本 200 すべての人があなたを憎んでいるなんて思わないで。 そんな馬鹿げたことを。 つらくなったら行ってごらんよ。 だれかが誠実に、 思いを積みかさねて 作った世界へ。 いつだって あなたを待ってるから。 そこはそのためにある…
Blue あなたとわたしの本 199 その浴場はひろく、高い建物のなかにあるようだった。天井の照明は青っぽい。大勢の裸のひとがいる。男も女も、子どもも老人もいる。みな青いひかりに染まっているからどこかしら哀しげに見える。湯につかる裸の人間、低い椅…
エッセイ Blue 22 僕は文章を書くのが好きです。それを知ってる友人がね、書きかけの書類を持って家に来ることがあるんです。 「文章を書く必要があっていま推敲してるんだけど、ちょっとまだ分かりづらいんだよな」とか言って。「どこがどう分かりづらい…
Blue あなたとわたしの本 198 あなたが プライベートで 誰かに一言、 ガツン、と 言ってやりたくなったとします。 その相手が あなたにとって、 とても大切な人であり、 どうしても知らせてあげたい、 伝えてあげるべきだ、と、 直感が、 心が、 ささやく…
Blue あなたとわたしの本 197 嫉妬心に苦しんでいるのかい? あの人は魅力的なことをやってるよ。 スゴいよなぁ。 僕もそう思うよ。 でもさぁ、あなたのやってることの良さと、 あの人のやってることの良さって 種類がぜんぜん違うじゃない。 全然ちがう…
Blue あなたとわたしの本 196 「Blue あなたとわたしの本」というブログを約一年半、僕はやっているんですけどね、「『Blue〜』は綺麗ごとばかりだ」というコメントをいただくことがあります。 はい、ですが、人の心を打ち砕くような事実を書くよりも、ほ…
エッセイ Blue 21 「Blue あなたとわたしの本」は僕の考えがあり、個別のブログ紹介はしない方針で来ました。これからも、そうですね(なさっている運営者の方はもちろん素晴らしいと思います。僕がヘンクツなだけです)。 なので、僕が管理人をしている「…
Blue あなたとわたしの本 195 人の心を打つのは 誠実さです。 言葉にするとクサすぎるから誰も言わないけど、 実はみんな気づいてる。 不誠実なものも 短期間なら 人をあざむくことはできるよ。 でも長くは だませない。 あなたも実例はたくさん見てこら…
Blue あなたとわたしの本 194 あなたが何かを生み出そうとするとき、 あなた一人でやるわけではありません。 時間も空間も超えたすべての次元が動きだします。 その実現に協力してくれます。 あなた一人でやるわけではないのです。 五感を駆使し、 直感を…
鳥 列車が停止した。電灯も消えた。座席に座った男の頭のなかに映像が差し込まれた。全裸の若い女性がベッドで仰向けに寝ている。その横顔は陰になっている。身体が、5センチ、10センチと徐々に浮かんでいく。男の耳の奥で鳥の羽ばたきが聞こえだす。棒の…
彼女は誰かといっしょに暮らしたいと思ったが、笑い声や話し声には耐えられそうもなかったから笑ったりしゃべったりしない人がいいと思った。大きな身体の圧迫感にも耐えられそうにないからできるだけ小さな人がいいと思った。小さな小さな人がいいと思った…
消防の図画 四十歳になる女性から聞いた話です。 数年前、彼女がショッピング・モールに買い物に行ったとき、「消防の図画」の表彰式が行われていました。あぁ、わたしも小学生のころ表彰されたな、とふいに彼女は思い出した、それで帰郷したおりに母親に尋…
Blue あなたとわたしの本 192 エッセイ Blue 9「魅力的な文章とは? 『Blue〜』的考察」を加筆修正したものです。 ほとんどの人にとって、文章を読むのはつらいことだと僕は思うんです。 結論から言うと、魅力的な文章とは読むのに苦労しなくてもいい文…
エッセイ Blue 20 ── まぁ、タイトル通りなんですけどね。 掛け布団を、放り投げたことじゃないですよ。掛け布団に、ですよ。 掛け布団の上を歩いていて、その掛け布団に放り投げられたことってないですか? 僕は 年、2、3回あるんですよ。 厳密に言えば…
Blue あなたとわたしの本 191 すでに出来上がったブランドネームにさ、 擦り寄って、 利用すれば、 そこそこはうまくいくんだよ、 たいていのことは。 さして好きでなくとも、 大してスゴいと思ってなくても、 それがブランドで ありさえすれば── 。 世の…