共感の風 ─ 少しだけでいいから心をひらいておいてもらえませんか ─

Blue あなたとわたしの本 177

 

 

 つらかったですね。

 さみしかったですね。

 あなたにとって

 大切なことを

 話したのに。

 

 それが

 大切なことだと

 気づいてもらえなかったんですものね。

 

 あなたにとって、

 それは

 とても

 大切なことだったのに。

 

 ろくすっぽ

 聞いてももらえなかったんですものね。

 

 もう誰にも

 心をひらくまいと思う、

 あなたの気持ちは

 よくわかりますよ。

 

 ほんとに

 さみしいんです。

 胸の奥が

 青く染まるほどの

 傷みなんです。

 体ごと

 垂直に沈んでいくような

 かなしさなんです。

 

 でもね、

 でもさ、

 

 心を、

 閉じきらないで。

 

 少しだけでいいから、

 すき間を

 あけておいてもらえませんか?     

 

 世の中にはね、

「あぁ、この人は、

 この人にとって、

 いま とても

 大切な

 話をしている、

 してくれている」って、

 ちゃんと

 気づける人間もいるんです。

 そして、

 想いを前傾させて、

 尖ったものも全部取って、

 まん丸くなって、

 聞いてくれる人もいるんです。

 

 たしかに、そんな人は

 多くはないよ。

 うううん、

 すっごく、

 少ない。

 

 でもね、

 ほんの

 少しだけでいいから、

 心を

 ひらいておいてもらえませんか?

 心を、

 ひらいておいてください。

 

 僕もそうやって、

 うっすらとした

 期待とともに、

 今日を

 歩いているんです。

 

 心と 心に、

 共感の

 風が

 吹きとおる、

 

 そんな

 期待とともに。

 

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