Blue あなたとわたしの本 169
たとえば職場── 。
「どうして思いやり合えないのだろう?」
あなたの
その心を、
〝気の弱さ〟
と、取る人間もいるんじゃないかなぁ。
── くみしやすい奴、とかね。
そういう人たちは
あまり深く、
他人の内面を、
感じることができないのです。
「こいつはこういう奴だ」
と結論を下すのが
早い、という特徴もあるようです。
想像力が不足しているのでしょう。
あと──
変な表現かもしれないけど──
〝自分自身のファン〟じゃないんです。
人をいじめる人とかは、
全部、そうなんです。
── 気づいてはいないけど、ね。
だから、
失礼な言動をとられたとしても
気にしないで。
ちょっとやそっとじゃ、
人は変わらないから。
その人はその人で考えてもらおうよ。
いろいろな経験をしてもらって。
大事なのは
あなたじゃない。
あなたの
心の豊かさ、
神経のこまやかさ、
ちょっと普通じゃないところ、
変わった好み、
ひとりを楽しめるところ、
多面性、
共感力、
考察力、
独自の世界、
いまも癒えない傷、
それでも失わなかった──
やさしさ。
そういったものに、
ちゃんと
気づける人間、
気づけるだけでなく、
興味を持ち、
好きになり、
ちょっぴり涙もこみ上げ、
いとしく思い、
なんとかしたいと思い、
素晴らしいと思い、
そして、
尊重してくれる人たちが、
ちゃんといますから。
そういう人たちにさえ、
わかってもらえたら、
そういう人たちと、
思いやり合えたら──
それでいいじゃないですか。
あなたがその
清らかさを、
持ちつづけますように。
あなたが幸せなとき、
僕も心が
ふわぁ、っとなるんだよ。
おやすみ。
手紙を書いたよ。