ドラッグってやったことありますか?

Blue あなたとわたしの本 244

 

 

「智(とも)さん、ドラッグってやったことありますか?」

 生きているといろんなことを聞かれることもあるようで、初対面の人にそんなことを尋ねられました。去年の12月の話です。

 別にその人は「ヤクの売人」であるとか、「筋金入りのジャンキー」だとかそんなことはなく、グラフィックデザイナーをされている方です。まだ二十代の後半。デザイナーだけで生活されています。若いのに大したものだなぁと思いました。 まぁ僕は、たいていの人を見て、「大したものだなぁ」と感心するほうなのですが。なんて言うかさ、ほとんどの人の〝成功の定義〟って高すぎるような気もするのですよ。「こうなったら成功」って考えてる〝基準〟が 。社会的地位はこう、年収はこう、とかね。 法も犯さず、人をいじめることもなく、自活されているのなら、その人はもう成功者ですよ。成功者ですとも。立派だと思うなぁ。まぁ、このことを詳しく話しだすと今回の「Blue〜」からは逸れてしまうので、また別の「Blue〜」を一本立てて詳述しますわ。あなたはすでに成功者なんだよって、言いたい。

 そのグラフィックデザイナーの方なんですけどね、その方も法を犯さず、ドラッグ等もやっておられません。やったこともないそうです。ですが、そういったものを使ったら、なにかとんでもないアイディアやイメージが浮かんでくるんじゃないかと、興味はなくはないんだって。「でも手は出しませんけどね」と笑われていました。「手を出すんじゃないよ」と僕も釘をさしておきました。

 だってさ、なんて言うかさ、スゴいアイディアやイメージが欲しいためにクスリに手を出すっていうのはさ、〝素人の発想〟なんです、僕の感覚だと。自力で脳内麻薬くらい出せよって。すぐに出せるのが〝プロ〟です。〝プロの狂人〟です。僕なんて2、3秒でラリれますからね。天然のエライのが脳内から出てきます。トリップできます。でもこの国ではね── と言うかどこの国でもそうだと思うんだけど── 「あ! おまえ! 自力で脳内麻薬を出してヘベレケになってやがるな! 逮捕する!」とはならんのですよ。完全犯罪なんです。いや犯罪じゃないんだってば。体にも悪くありません。体に悪いことは僕、しないんです。ドラッグどころか、タバコも吸わなければお酒も飲みません。ありえないです。豆乳に青汁の粉末を混ぜて飲んでいます。脳の劣化が早まるようなことはしません。なぜなら僕の脳の劣化が早まったら、人類にとっての損失だからです。

「やっぱりだ。こいつは傲慢なヤツだと前々から思っていたが、とうとう正体を現しやがった。なんて思い上がった野郎なんだ!」と叫ばれた方もいらっしゃるかもしれません。いらっしゃらなかったかもしれません。どちらにせよ、ちょっと聞いてくださいな。 自分の体や、脳を大切にすることは、決して思い上がったことではないのです。逆なんです。自分の体や脳、精神を健全に保とうとしない人こそ思い上がっているんです。傲慢な行為と言えるのです。

 昔、テレビドラマを見ていたときのことだったんですけど、男子中学生がシンナーを吸ってて大人に注意されて、「うるせー! 俺の体を俺がどうしようと俺の勝手だろ!」みたいなことをほざいてたんです。いやいや、〝俺の勝手〟じゃないっし。「あたしの体をあたしがどうしようとあたしの勝手でしょう!」、いやいや、あなたの体は僕のものでもあるっし。女性にでも「あなたの体は僕のものでもあります」なんて言っちゃダメですよ、男性の方。誤解されます。セクハラになります。

 僕が言いたいのは── つまり、「あぁ、あの俳優さんがクスリなんかに手を出さなければ、すばらしい演技を僕たちはもっと楽しむことができたのに」って思ったこと、ないですか? 「あぁ、あのヴォーカリストがドラッグなんかに手を出さなければ、あの豊かな声量が今も保たれていたんじゃないだろうか?」って、残念に思ったこと、あるでしょ? ほんと残念ですよ。憤りすら覚えます。裏切られたような気持ちにもなります。あなたのその素晴らしい才能はあなただけのものじゃないんだよって。勇気をもらってた僕のものでもあったんだよって、みんなのものだったんだよって、言いたいよ。勝手なことを、素人みたいなことをすんなよって。自力でスゴいアイディアやイメージを降ろしてくるのが〝プロ〟だろ、〝プロの狂人〟だろ、〝アーティスト〟じゃねえかって、言いたいです。

 だから僕は、体をいたわり、脳を大事にし、心にも美しいものを与え、自分自身を大切にしたいのです。50歳を過ぎた今も社会的には僕は何者でもないけど、でも、だからこそ、自分を認めるんです。信じるんです。好きなことを、楽しいと思えることを、興味の尽きないことを、飽きないことを、やる。 人に喜んでもらえる何かがきっと自分にはできるはずだと── いまだ開花していない才能を、技術を、磨きつづけてる。

 いま、ドラック的なものに手を出しそうになっている人がもしいたとして、そういう人に、「法で禁じられているでしょ」とか、「体がむしばまれますよ」って、ありきたりなことを言ったって届かないような気もするのです。だから、僕はこう言いたい。「そんな〝素人〟みたいなことすんなよ」と。「自力でスゴいものを作ってくれ、見せてくれ」。「あなたのその才能は、可能性は、みんなのものなんだよ。人類の宝なんだぜ」って、叫びたい。「好き」、の中には途轍もないエネルギーが渦巻いてる。そこで思う存分トリップしよう。楽しく努力をつづけよう。力強く、ユニークで、美しいものを生み出そう。宇宙の隅から隅まで探しても、あなたの代わりになる人なんていないんだからさ。その才能を、唯一無二の個性を、命を、── この世界で炸裂させてくれ。あなたでなければできないことがあるんです。それでみんなを楽しませてください。その光で闇を薄めてください。消してください。

 僕も、反則じゃないかってブーイングを浴びるほど長生きし、特性を磨き、やりたいことをやりつづけたいと思う。才能がない、なんてたとえ言われても気にすんな! 僕はあなたの何倍も何倍も言われてるぞ! 自分がこれから作り出すものがそれでもけっこう楽しみなんだ。自分が自分でありつづけてることを喜ばしく思ってる。わずか数十年の人生の中で、「好き」を探し出せた人たちがどれほど尊いことか。ピークはまだまだこの先に待ってるんだぜ!

 そんな訳で── 青汁を溶かした豆乳を飲みながら、今日も文章を書いています。言語を楽しんでいます。 詩を、エッセイを、小説を紡いでる。そう!

 あなたとわたしを天までトリップさせる日を信じてな!!

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 今月はもう2本、投稿予定です。「エッセイ Blue 33」と「つぶやき Blue 18」。
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