Blue あなたとわたしの本 209
「俺はこんなところで終われない」とか、
「私には才能があるんだ、
実力があるんだ」とか、あるいは、
「自分なんて── 」とか、
どっちにせよ、
たかだか100年も経ちゃ、
あんたの「実力」なんて
だれも覚えちゃいないよ。
シュールなコント。
ここはシュールなコント。
大真面目に演じてる
ただのコント。
未来の「夢」にばっかり焦点合わせるのもいいけど、
となりにある満開の桜はピンボケで目に映ってる。
いま、いま、いま、に
居たいなぁ。
だってよく出来てるぜ、
この舞台セット。
喜劇だと知りつつ、
人とも比べすぎず、
ワクワクすること
やりゃあいい。
「昨日より良くなったな」
子供みたいに笑ってたい。
振り回されるんじゃない、
もてあそばれるんじゃない、
あなたとわたしが〝遊ぶ〟んだ。
このシュールなコントを。
すぐに終わっちまうコントを。
でも最高のコントを。
本気になんなよ、どうせコントなんだから。
本気になろうぜ、どうせコントなんだから。