Blue あなたとわたしの本 132
海岸ぞいの道を歩いていた ひかりが跳ねる初夏の海
あちこちの庭からは布団をたたく 心地よい日常の音
ささやかな幸せが いつまでもつづきますように
季節の匂い 胸に吸いこみながら 高い空 見上げていたい
夕映えに赤く染まる母親と 4才くらいの女の子
見過ごしてしまいそうな小さなお地蔵様に ふたり並んで手を合わせてる
ささやかな幸せが いつまでもつづきますように
見知らぬ ふたつの後ろ姿 思わず僕は抱きしめそうになる
星空の下を夜行列車が走る 黄色 だいだい色 家々の灯
ひとつひとつの つつましい明かりは 懸命に生きる命たちの灯
ささやかな幸せが いつまでもつづきますように
だれもが悲しみ背負い 戻らぬ昨日想い それでも祈りの朝むかえる
ささやかな幸せが いつまでもつづきますように
すべての愛すべき ともしびよ
満天の幸せあれ
満天の幸せあれ