Blue あなたとわたしの本 40
万博記念公園に来た。
太陽の塔に逢いに。
塔は、
自由であれ、
何ものにも縛られるなと
無音の叫びをほとばしらせている。
だが、
そこに怒りのようなものはなく、
むしろ、
哀しみに似たものや、
覚悟を感じる。
笑われることも、
恥をかくことも、
まったく怖れてはいない。
理解されないことも、
嫌われることさえも、
まったく怖れてはいない。
万博記念公園に来た。
太陽の塔に逢いに。
真っ青な空を風が吹きわたっていく。