Blue あなたとわたしの本 61
あなたや僕のやっている仕事が認められるのは、
今日ではないかもしれない。
明日でもないかもしれない。
そう考えると、たしかにさみしい。
すぐにでもわかってほしいものね。
それは僕だって同じだよ。
でもね、
すぐに理解されなくてもいいって考えた
そのあとにくる、
この安らぎはなんなのだろう?
いますぐ理解されなくてもいい、
しっかりした仕事をやり残そうと、
それだけを考えたあとにくる、
この安らぎは──。
あなたのやっている仕事が認められるのは、
今日ではないかもしれない。
明日でもないかもしれない。
でもそれでもいいじゃない。
もっともっと納得のいく仕事をしよう。
打ち込もう。
真心のこもった仕事をしよう。
自分で自分に、
「たいした仕事をやり遂げたな」
と言えるような──、
そんな仕事をしよう。
でも、
でもね、
あなたの愚直なまでの仕事ぶりに、
いまも誰かが敬意を感じてるんだよ。
感謝さえしてるんだ。
そんな人がたしかにいるんだよ。
あなたが直接会うことはないかもしれないけど。
ありがとう、って言ってるんだ。
この同じ空の下で
今日を懸命に生きてる、
どこかの、
誰かが。
あなたや僕のやっている仕事が認められるのは、
今日ではないかもしれない。
明日でもないかもしれない。
でも、
それでもいいじゃない。