Blue あなたとわたしの本 28
僕たちが犯してしまう
あやまちのひとつはさ、
こうなったら喜ぼう、
ああなったら喜ぼうって、
無意識に喜びを
未来に設定してしまうとこなんだ。
こうなったら、
ああなったらだから、
こうも
ああも
なっていない
〝いま〟は当然不満なわけで。
喜べないわけで。
でも僕たちは
〝いま〟
にしかいることができないわけで。
〝いま〟
しか喜ぶときもないわけで。
でも、
こうなったら、
ああなったら、
なんだよなぁ、知らず知らず。
蜃気楼を必死で追いかけるみたいにさ。
これが僕たちの、
いつまでも幸せを感じきれない理由のひとつだと思うよ。
じゃあ、
どうすればいいのか?
僕たちは、
まず、
〝いま〟にしか居られないことを、
心底自覚することだと思う。
そしてその唯一の現実を
喜び、の感情で満たすことだ。
喜びを表現することだ。
そうすれば、
〝いま〟
〝いま〟
〝いま〟
の連続体であるこの人生も、
当然喜びの多いものとなる。
〝いま〟
喜びを感じ、
〝いま〟
喜びを表現し、
〝いま〟
喜びとともに行動しよう。
もちろん、
「言うは易く行うは難(かた)し」だ。
そうすることが難しいときもあるだろう。
でも思い出すだけで、
唯一の現実である〝いま〟を
可能なかぎり喜びとともに在ろう、
生きようと意識するだけで、
僕たちのかけがえのない人生を、
あなたのかけがえのない人生を、
さらに
良きものに、
変えていけるように思うんだ。